快適読書生活  

「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」――なので日記代わりの本の記録を書いてみることにしました

ノンフィクション

”歴史の証人”となるためのブックガイド② 『1980年代』『小さいおうち』(中島京子)『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ 著, 斎藤真理子 翻訳)

さて、前回は欧米の歴史についての本を紹介したけれど、やはり日本とアジアについての歴史も忘れちゃいかんと、日本の近過去を扱った『1980年代』も読んでみました。 1980年代 (河出ブックス) 作者: 斎藤美奈子,成田龍一 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売…

”歴史の証人”となるためのブックガイド① ジョージ・ソーンダーズ『Lincoln in the Bardo』、『歴史の証人 ホテル・リッツ 生と死、そして裏切り』( ティラー・J・マッツェオ 著, 羽田 詩津子 訳)

先日のノーベル文学賞に続き、ブッカー賞も発表になりましたね。日本でもすでに何冊か訳されている、ジョージ・ソーンダーズの『Lincoln in the Bardo』が受賞したとのこと。 Lincoln in the Bardo: A Novel 作者: George Saunders 出版社/メーカー: Random …

納豆は日本にしかないって? なわきゃない 『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』(高野秀行著)

さて、前回の『旅はワン連れ』では、片野家(高野家)の犬連れタイ旅行が描かれていましたが、”お父さん”である高野秀行さんは、納豆のルーツを探るという取材も兼ねていたようです。 謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 作者: 高野秀行 出版社/…

旅する犬の物語② ビビリ犬マドのタイ旅行記『旅はワン連れ』(片野ゆか)

さて、前回から気を取り直すために(?)、続けて読んだ犬本は、片野ゆか『旅はワン連れ』。 旅はワン連れ 作者: 片野ゆか 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2014/10/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る タイトルのとおり、ワンコを連れて旅…

400年前のキリシタン弾圧と私たちとのつながり 『みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記』(星野博美)

ノンフィクションにとくに詳しいわけではないけれど、高野秀行さんと星野博美さんの作品は新作が出るとつい読んでしまう。このふたりの作品に共通していることは、最初はごくごく個人的な興味からはじまり、そしてそれをどこまでも追求し、海外や辺境地まで…

中心のない機械になれ 『村に火をつけ、白痴になれ――伊藤野枝伝』栗原康

まわりから、女はこうあるべきだ、おとなしくしろとかいわれていると、ほんとうはちがうとおもっていても、ついついそうふるまってしまう。しかも、それができてほめられると、なんだかうれしくなってやっぱりまたしたがってしまう。 まわりにほめられるよう…

人生も半ばを過ぎて――『いつか春の日のどっかの町へ』(『FOK46』改題)大槻ケンヂ

高野秀行さんがツイッターでオススメしていたので、私もひさびさに大槻ケンヂことオーケンのエッセイを読んでみた。 いつか春の日のどっかの町へ (角川文庫) 作者: 大槻ケンヂ 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2017/02/25 メディア: Kindle版 …

AND SO IT GOES――  『人生なんて、そんなものさ カート・ヴォネガットの生涯』(チャールズ・J・シールズ 金原瑞人ほか訳)

カート・ヴォネガットの伝記『人生なんて、そんなものさ カート・ヴォネガットの生涯』を読んだ。 人生なんて、そんなものさ―カート・ヴォネガットの生涯 作者: チャールズ・J.シールズ,Charles J. Shields,金原瑞人,桑原洋子,野沢佳織 出版社/メーカー: 柏…

「ほんとうのこと」が知りたいだけなのだ 辺境中毒!(高野秀行)

さて、前回紹介した内澤旬子さんといえば、高野秀行さんの『辺境中毒!』で対談しています。 辺境中毒! (集英社文庫) 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2011/10/20 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (7件) を見る その対談…

捨て暮らし、そして離島への移住へ 『捨てる女』 『漂うままに島に着き』(内澤旬子)

こんなごみごみしたところで、せかせか暮らすのは止めて、田舎にでも行ってゆっくりしたいな……とふと考える瞬間がある。 いや、まあ誰にでもあると思うのですが、私の場合は、車の運転もできないし、体力も自信がないし、とにかく虫が部屋のなかに入ってくる…

『暮らしの手帖』最新号、そして『断片的なものの社会学』(岸政彦)

なんだかんだ言いながら、「とと姉ちゃん」を見ているので、創刊号の復刊版が付録についた、今月号の『暮らしの手帖』も買ってしまった。 暮しの手帖 4世紀83号 出版社/メーカー: 暮しの手帖社 発売日: 2016/07/25 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る…

You are what you eat?? ていねいな暮らしオブセッションから 『頭のよくなる食事習慣』

前回に続いて、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ですが、「ていねいな暮らしオブセッション」というところにも共感した。 独居未婚の私がていねいに暮らせないのは、仕事が忙しいからではありません。私の性分が、その暮らしを構築するのにまったく向…

まだまだ頑張りたい女たちへ――『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』 ジェーン・スー

それにしても最近のニュースを見ていると、ゲスな男にも上には上がいるもんだな、とつくづく感じてしまいます。 ちょうどいま、ケーブルTVで「Sex and the City」の再放送をしているけれど、主人公キャリーのこのつぶやきに思わず考えこんでしまう。 What if…

辺境とはなにも世界の僻地にかぎらない 『腰痛探検家』など 高野秀行

前回、『恋するソマリア』について書いたけれど、高野さんの本の魅力をまだ伝えきれていないような気がする。 いや、『恋するソマリア』の概要は紹介したつもりだが、高野さんのモットーである、「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを…

せつない片思いのゆくえ 『恋するソマリア』 高野秀行

ソマリアって、みなさん、どんなイメージを持っているでしょうか? 内戦が絶えない国? 海賊がうようよしている国? というか、そもそもどこにあるのかわからない? たしかに、私もアフリカの国だとは知っていても、正確な位置については、エジプトと南アフ…

『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』 鈴木 涼美

身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論 (幻冬舎単行本) 作者: 鈴木涼美 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/12/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (5件) を見る ちょうど気になっていたら、キンドルの月替わりセールで安くなっ…

女の幸せって?? 『無頼化した女たち』 水無田気流

無頼化した女たち 作者: 水無田気流 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2014/02/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る NHKなどに出演している論客、水無田気流の『無頼化した女たち』を読んだ。 女性の生き方や働き方…

「生の負債」からの解放宣言 『はたらかないで、たらふく食べたい』 栗原康

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言 作者: 栗原康 出版社/メーカー: タバブックス 発売日: 2015/04/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 岸政彦の『断片的なものの社会学』を買いにジュンク堂に行っ…

『毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ』 上野千鶴子×信田さよ子×北原みのり

毒婦たち: 東電OLと木嶋佳苗のあいだ 作者: 上野千鶴子,信田さよ子,北原みのり 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/10/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る 最近、平山亜佐子さんが毎日サイトで更新している、…

『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』 pha

持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎単行本) 作者: pha 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/05/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る 前回に続いて、What Should I Do with My Life? と考えて…

『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?』 ポー・ブロンソン 

このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? 作者: ポーブロンソン,Po Bronson,楡井浩一 出版社/メーカー: アスペクト 発売日: 2004/06 メディア: 単行本 購入: 19人 クリック: 259回 この商品を含むブログ (46件) を見る 紀伊國屋書店では…