快適読書生活  

「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」――なので日記代わりの本の記録を書いてみることにしました

読書会

「死ねばいいのに」という思いのはてに――『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリー・ジャクスン 市田泉訳)

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。十八歳。姉さんのコンスタンスと暮らしている。運さえよければオオカミ女に生まれていたかもしれないと、何度も考えたことがある。なぜってどちらの手を見ても、中指と薬指が同じ長さをしているんだもの。だけ…

サバービアで生きる女たち――『キャロル』(パトリシア・ハイスミス)@読書会に行ってきました 

さて週末は、前にもここで紹介した『キャロル』の読書会に行ってきました。 訳者の柿沼瑛子先生をはじめ『キャロル』の映画を5回以上見たという方も何人かいらっしゃって、みなさんの愛と熱意があふれる会になりました。 柿沼先生はゲストとして参加してくれ…

匿名の住民たちが恐怖に陥る、街を描いたサイコ・スリラー――『九尾の猫』 エラリイ・クイーン

前回の『十日間の悲劇』で探偵を辞めると固く決心したエラリーだったが、地元ニューヨークで連続殺人事件が発生する。被害者たちには一見なんの共通項もなく、無差別殺人かとニューヨークの住民たちは震撼する。父親のリチャード警視から捜査に協力するよう…

スペンサーは自立したタフな男でした 『初秋』 ロバート・B・パーカー

読書会の課題本だったので、ロバート・B・パーカーの『初秋』を読みました。 初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ) 作者: ロバート・B.パーカー,菊池光 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1988/04 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 200回…

〈奇妙な味〉って? 18の奇妙な物語 『街角の書店』

街角の書店 (18の奇妙な物語) (創元推理文庫) 作者: フレドリック・ブラウン,シャーリイ・ジャクスン,中村融 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/05/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (10件) を見る わたしは目覚めている。そして、わたしの夢…

女の幸せって…?? その3 『ストーナー』 ジョン・ウィリアムズ

ストーナー 作者: ジョン・ウィリアムズ,東江一紀 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2014/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (20件) を見る しつこく「女の幸せって…??」と考えてきましたが、どうして『ストーナー』が「女の幸せ」と関係あるの…

『災厄の町』 エラリイ・クイーン

災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: エラリイ・クイーン,越前敏弥 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/12/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る ハヤカワ文庫から出たエラリイ・クイーン(角川ではエラリーという表記…

マット・ヘイグ『今日から地球人』

今日から地球人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: マットヘイグ,Matt Haig,鈴木恵 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/11/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る はるかかなたの遠い宇宙の星から、地球に派遣された高度な知的生命体であ…