岸本佐知子
先月、ローレンス・ブロック『短編回廊』(田口俊樹他訳)で読書会を行いました。翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトにレポートがアップされています。 honyakumystery.jp そこで、ここでは読書会レポートでは書ききれなかった、『恋しくて』(村上春樹…
先週の日曜、スタンダードブックストア心斎橋で行われた、翻訳家の岸本佐知子さんと作家の津村記久子さんのトークショーに参加してきました。 おもな内容は、ミランダ・ジュライの新作『最初の悪い男』にまつわるもので、まだ読んでいないため(この日に買い…
先日のノーベル文学賞に続き、ブッカー賞も発表になりましたね。日本でもすでに何冊か訳されている、ジョージ・ソーンダーズの『Lincoln in the Bardo』が受賞したとのこと。 Lincoln in the Bardo: A Novel 作者: George Saunders 出版社/メーカー: Random …
さて、カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞、たいへん盛りあがりましたね。 日本でこんなに人気のある(数少ない)海外の作家が受賞するとは、たしかにめでたい。 しかし実は、少し前に『忘れられた巨人』を読んだけれど、正直なところ、いまいち話に入り…
子供の頃は毎日がバラ色だった、なんて人いるのだろうか? 子供時代というと、幸福の象徴のように思われることが多いが、そんなことってあるのだろうか? 『コドモノセカイ』を編訳した岸本佐知子さんは、あとがきでこう書いている。 コドモノセカイ 作者: …
ジュディ・バドニッツというと、すごい奇想を描いている作家と思っていたが、この『元気で大きいアメリカの赤ちゃん』を読むと、ただ現実離れした設定を綴っているのではなく、物語の背後にどっしりとシビアな現実が根ざしているのを感じられた。 元気で大き…
話の終わり 作者: リディア・デイヴィス,岸本佐知子 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2010/11/30 メディア: 単行本 クリック: 100回 この商品を含むブログ (20件) を見る 『ほとんど記憶のない女』や、下の『21世紀の世界文学30冊を読む』では『嫌なことい…