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快適読書生活  

「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」――なので日記代わりの本の記録を書いてみることにしました

黒人社会の厳しい現実と甘いラブ・ストーリーの融合 映画『ムーンライト』

アカデミー賞で話題になった映画『ムーンライト』を見てきました。 moonlight-movie.jp トランプ政権への映画界からのアンチテーゼとも評されたように、黒人社会の厳しい現実を描いた映画……と思っていたら、それはたしかにそうなんだけど、それ以上に、まぎ…

女と女は化かしあい? それとも――『荊の城』(サラ・ウォーターズ 中村有希訳)/ 映画『お嬢さん』(パク・チャヌク監督)

モードは何よりも華奢だった。母ちゃんとは違う。母ちゃんとは全然違う。子供のようだ。まだ少し震えているモードがまばたきすると、睫毛が羽のようにあたしの咽喉をなでる。しばらくすると、震えは止まり、もう一度、睫毛が咽喉をこすって、静かになった。…

40代の自分探し 映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』

さて、『フランシス・ハ』に続いてのバームバック監督作品、ベン・スティラーとナオミ・ワッツ主演と聞いて楽しみにしていた『ヤング・アダルト・ニューヨーク』を見てきました。 ベン・スティラー演じるジョシュは44歳のドキュメンタリー映画監督であるが、…

不条理な男の不合理な殺人 ウディ・アレン最新作『教授のおかしな妄想殺人』

先週の水曜はひさびさに映画館に行き、『教授のおかしな妄想殺人』を見てきました。そう、前に書いたキャロライン・ケプネスの『YOU』でも、文科系男女の必須アイテムとして扱われていた、ウディ・アレン監督の新作映画です。 ちなみに、ここ最近のウディ・…

年末年始は 『DENKI GROOVE THE MOVIE?』を見て過ごしました

年も明けたのに、まだ去年の話ですが、29日に仕事納めたあと、電気グルーヴのドキュメンタリー『DENKI GROOVE THE MOVIE?』を見てきました。 感想としては、見たひとみんな思ったことでしょうが、仲いいなーと。大根仁監督がパンフレットで、「真逆の仕事の…

どうしようもない日常を生きるには 映画「恋人たち」

祝日の23日は水曜だったので、映画「恋人たち」を見てきました。 橋口亮輔監督の作品は、「ぐるりのこと」も気になりつつまだ見ていないので、今回がはじめてです。 ストーリーは、妻を通り魔に殺された男、雅子さまファンで、夫と姑と共に郊外で暮らす主婦…

ストレートに “友情・努力・勝利” を描いた映画 大根仁監督『バクマン。』

さて、話題の『バクマン。』を見てきました。 ご存知の方も多いでしょうが、佐藤健と神木隆之介演じる高校生二人が、プロの漫画家となって、あの「少年ジャンプ」で連載を持ち(ちなみに、この二人はどちらも絵を描く藤子不二雄スタイルではなく、原作と作画…

角田光代原作の『紙の月』を見た

紙の月 DVD スタンダード・エディション 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2015/05/20 メディア: DVD この商品を含むブログ (5件) を見る 紙の月 (ハルキ文庫) 作者: 角田光代 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2014/09/13 メディア: 文庫…

園子温監督の『ラブ&ピース』の試写会に行きました

試写会に当ったので、園子温監督の『ラブ&ピース』を見に行ってきました。 多くの人と同じく、私も『冷たい熱帯魚』で、はじめて園子温作品を見て衝撃を受け そこから『恋の罪』『地獄でなぜ悪い』や『紀子の食卓』を見たりしているのですが、 今回の作品は…

女たちの戦い、そして連帯を描いた映画 『私の少女』 『サンドラの週末』

昨日は有休をとり、レディースデイだったので、映画を二本見た。 『私の少女』は、韓国の海に面した田舎町の警察所長として派遣されてきた女性が、祖母と父親に虐待されているらしい少女の面倒をみることになり……というストーリーで、その所長を演じるのがぺ…

文科系女子のイタさを直視した『映画系女子がゆく!』 真魚八重子

今週のお題「最近おもしろかった本」ということで、 映画系女子がゆく! 作者: 真魚八重子 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2014/11/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る NHK朝ドラの「まれ」で、大泉洋が甲斐性のないダメ父親の役を…